
不動産の選び方を解説!富士市と富士宮市で富士山ハザードを踏まえた安心の住まい探し
富士山のハザード情報がニュースで取り上げられることが増え、不動産を検討するうえで災害リスクをどう捉えるか悩んでいる方は少なくありません。
とくに富士市や富士宮市は、富士山との距離が近いからこその魅力と、溶岩流や火山泥流、降灰などの火山リスクを併せ持つエリアです。
しかし、正しくハザードマップを理解し、立地の特徴と照らし合わせて考えることで、必要以上に不安にならず、納得のいく住まい選びにつなげることができます。
この記事では、富士山ハザードマップの基礎知識から、富士市・富士宮市それぞれの街の特徴、不動産を検討する際の具体的な視点まで、不動産会社の立場から分かりやすく解説します。
これからの住まい探しの判断材料として、ぜひ最後まで読み進めてみてください。
【HIBIog】9月16日:「キャサリン台風が襲来した日」
みなさん、こんにちは。日比です。
1947年の本日9月16日、巨大なキャサリン台風が関東地方に上陸し、利根川の堤防が決壊するなど甚大な被害をもたらしました。
この大規模な水害をきっかけに、全国で本格的な治水工事や防災体制の整備が進められることとなった歴史的な災禍の日ですね。水害に限らず、地震や富士山の噴火など、災害対策はしっかりと整えておきたいところです。
それでは、本日も分かりやすく解説していきます。
富士山ハザードマップの基礎知識
富士山ハザードマップは、令和3年に溶岩流や火山泥流、降灰の想定を見直した改定が行われ、より広い範囲での被害可能性が示されています。
この改定では、過去の貞観噴火や宝永噴火と同程度の規模を想定し、溶岩流や火砕流、融雪型火山泥流などの到達範囲を詳細にシミュレーションしています。
こうした最新の科学的知見を反映した結果、火口が新たに形成され得る範囲も見直され、従来より警戒すべき地域が拡大しています。
そのため、周辺地域で不動産を検討する際は、まずこの改定ハザードマップの位置づけと目的を正しく理解しておくことが重要です。
富士山の火山リスクには、溶岩流や火砕流、火山泥流、降灰など複数の現象があり、それぞれ性質や到達範囲が異なります。
溶岩流は比較的ゆっくりと流下しますが、到達した範囲の建物や道路に大きな被害を与えるおそれがあります。
一方、融雪型火山泥流や降灰後の土石流は、水と火山灰などが混ざり合うことで高速かつ長距離に流下し、河川沿いを中心に広域で被害を及ぼす可能性があります。
さらに、大規模噴火時には、離れた地域でも数cm以上の降灰により、交通障害や停電、水道・排水施設の機能低下など、日常生活に直接影響する事態が想定されています。
国土交通省のハザードマップポータルサイトでは、火山のハザード情報を他の災害リスクと重ねて閲覧でき、富士山周辺についても公的機関が作成した図面が公開されています。
このサイトでは、地図上で現在地や調べたい地点を表示し、火山基本図や火山ハザード情報を切り替えながら確認することができます。
あわせて、各自治体が作成した富士山火山防災マップにもリンクしており、避難場所や避難経路など、生活に直結する情報も参照できます。
不動産の検討にあたっては、こうした国や県・市が公表する公式のハザード情報を確認し、自らの生活圏がどの火山現象の想定範囲に含まれるのかを把握しておくことが大切です。
| 項目 | 確認できる内容 | 不動産検討時の活用ポイント |
|---|---|---|
| 富士山ハザードマップ改定 | 溶岩流や火山泥流の想定範囲 | 物件周辺が到達範囲か確認 |
| 火山現象別リスク | 溶岩流・火山泥流・降灰の特徴 | 建物被害と生活影響を整理 |
| ハザードマップポータル | 火山情報と他災害リスクの重ね合わせ | 候補地ごとの総合的な危険度確認 |
富士市における富士山ハザードと街の特徴
富士市は北側に富士山の南麓、南側に海岸部を持ち、その間に扇状地が広がる地形が特徴です。
国土地理院の火山土地条件図でも、富士山から流れ出た溶岩や堆積物が形成した扇状地や台地が分布していることが示されています。
一方で、市の防災関連資料では、北に火山、南に湾、西に大きな河川を持つ地勢であることが指摘されており、多様な災害リスクが重なり得る地域性が分かります。
このような地形の成り立ちを踏まえると、富士市では場所によって富士山噴火の影響や水害の受け方が大きく異なると理解しておくことが大切です。
富士市富士山火山防災マップでは、富士山が噴火した場合に想定される溶岩流や噴石、火砕流、融雪型火山泥流などの影響範囲が示されています。
この図は、影響が及ぶ可能性のある範囲を網羅的に描いたものであり、市全域のどの区域がどの火山現象の影響を受け得るかが一目で分かる構成になっています。
また、静岡県が改定した富士山ハザードマップでは、溶岩流や火砕流、融雪型火山泥流の最短到達時間なども整理されており、避難に必要な時間感覚を持つための参考になります。
これらの公的資料を重ねて見ることで、自宅や検討中の土地が、主にどの火山現象のリスクと関係しているかを具体的に把握しやすくなります。
さらに富士市では、津波や洪水、土砂災害などのハザードマップも公開されており、富士山噴火による溶岩流や融雪型火山泥流と、他の災害との複合リスクに備える視点が重要です。
市の防災情報では、津波浸水や河川洪水浸水、土砂災害の想定区域が整理されており、近年は防災アプリ上でも溶岩流や融雪型火山泥流、内水による浸水などがまとめて確認できるようになっています。
日常の備えとしては、自宅や職場、これから不動産を検討する場所について、火山、防災、水害など複数のハザードマップを重ねて確認し、避難経路や避難先を事前に家族で共有しておくことが大切です。
加えて、地域の防災訓練や市が行う富士山噴火に関する周知の機会を活用しながら、最新の防災計画や避難情報に触れておくことが望ましいといえます。
| 確認したい観点 | 主なチェック内容 | 関連する公的情報 |
|---|---|---|
| 地形と位置関係 | 山麓か海岸部か、扇状地か | 火山土地条件図や地形図 |
| 火山現象の種類 | 溶岩流・火山泥流・降灰 | 富士山ハザードマップ |
| 複合災害リスク | 津波・洪水・土砂災害 | 市の各種防災マップ |
富士宮市における富士山ハザードと街の特徴
富士宮市は富士山西南麓に位置し、市域の標高差が大きいことが地形的な特徴です。
このため高台の台地や扇状地から低地にかけて、火山現象の影響の受け方に違いがあります。
静岡県が公表している富士山ハザードマップでは、富士宮市域の一部が溶岩流や融雪型火山泥流の影響想定に含まれています。
一方で、到達までの時間や流れ方は緩やかな地形条件も踏まえて示されており、地域ごとの特徴を理解したうえで備えることが重要です。
富士宮市総合防災マップ火山編では、富士山噴火に伴う溶岩流・火山泥流などの影響が想定される範囲が地図上で示されています。
とくに富士山西南斜面から山麓部に向かう方向では、溶岩流が市街地周辺へ流下し得る可能性があるエリアが色分けされています。
また、融雪型火山泥流については、河川沿いを中心に下流域まで広く到達し得ることが示されており、火口から距離がある地域でも注意が必要です。
これらの図は、避難に必要な時間や移動経路をあらかじめ検討する際の基礎資料として活用できます。
内陸部に位置する富士宮市では、津波の心配はありませんが、大雨や長雨による土砂災害や内水氾濫のリスクが相対的に高くなります。
総合防災マップでは、大雨による土砂災害や洪水、内水氾濫の想定区域も併せて表示されており、自宅や検討中のエリアがどの種別の災害に当てはまるか確認できます。
あわせて、国土地理院が公開している火山土地条件図や地形図を参照すると、扇状地や急斜面など土地の成り立ちを把握しやすくなります。
日頃からこれらの情報を重ねて確認し、避難先や経路、持ち出し品を家族で共有しておくことが、富士山噴火時だけでなく大雨災害への備えにもつながります。
| 確認したいポイント | 主な内容 | 活用する主な情報 |
|---|---|---|
| 溶岩流・火山泥流の想定範囲 | 影響が及ぶ可能性のある地域把握 | 富士宮市総合防災マップ火山災害編 |
| 大雨・土砂災害の危険度 | 土砂災害警戒区域や浸水想定の確認 | 総合防災マップ大雨関連ページ |
| 土地の成り立ちと地形 | 扇状地や急斜面などの地形条件 | 国土地理院火山土地条件図・地形図 |
富士市・富士宮市で不動産を検討する際の視点
富士市や富士宮市で不動産を検討する際は、まず富士山ハザードマップや各市の防災マップで、溶岩流や火山泥流、降灰の想定範囲を確認することが大切です。
あわせて、土砂災害や洪水など他の災害リスクも、国土交通省のハザードマップポータルサイトや各市の防災情報から把握しておくと安心です。
さらに、避難経路や指定避難所、医療機関の位置など、万一の際の行動を具体的にイメージしながら、周辺環境を総合的に見ていくことが重要です。
次に、こうしたハザード情報と日常生活の利便性をどのように両立させるかを考える必要があります。
通勤・通学に利用する交通手段や所要時間、買い物施設や医療・教育施設へのアクセスなど、暮らしやすさにつながる条件を整理し、優先順位を決めておくと判断しやすくなります。
そのうえで、ハザードマップ上のリスクが比較的低い範囲のなかから、希望条件を満たすエリアを絞り込んでいくと、安心と利便性のバランスをとりやすくなります。
また、将来の防災力の向上を見据えた地域選びも、不動産検討時の大切な視点です。
各市が公表している総合防災マップや避難計画、都市計画などを確認すると、防災拠点の整備状況や今後のまちづくりの方向性を知ることができます。
日頃から防災訓練や地域の自主防災活動が行われているかといった点も、長く安心して暮らせるかどうかを判断する材料となります。
| 確認したい視点 | 主なチェック内容 | 参考としたい情報源 |
|---|---|---|
| 富士山火山リスク | 溶岩流・火山泥流・降灰の想定範囲 | 富士山ハザードマップ改定版 |
| 複合災害リスク | 土砂災害・洪水・地震動の危険度 | 各市総合防災マップ |
| 日常生活の利便性 | 交通・買い物・教育などの生活環境 | 自治体の都市計画や地域情報 |
まとめ
富士山ハザードマップは、危険をあおるためではなく「どこで・何が起こり得るか」を事前に知り、命と暮らしを守るための地図です。
本記事では、溶岩流や火山泥流、降灰に加え、津波や洪水、土砂災害など複合するリスクも踏まえた住まい選びの考え方をお伝えしました。
実際の不動産探しでは、ハザード情報と日常生活の利便性を丁寧に比較し、ご家族に合ったバランスを見極めることが重要です。
当社では、最新の公表資料を確認しながら、お客様の希望条件と防災面の両方を整理し、後悔のない住まい選びをサポートします。
「自分たちの検討エリアはどう見ればいいのか」を知りたい方は、どうぞお気軽にご相談ください。

